羽水

もっと!も〜っと!

ソフリットを作る、作る

かれこれ2ヶ月ほど食欲不振が続いている。一日一食生活でも空腹を感じないので食費が浮いてありがたい。

しかし吐き気がするとか味覚や嗅覚がぶっ壊れたとかいうわけではないので、何か食べたい気がしてなんとなく落ち着かないタイミングがある。そういうときに冷凍餃子とかを焼いて無理やり食べてしまうこともあるが、そうすると大抵翌日体調が悪くなる。一日に二食も食べられない体で大丈夫なのかという問題はさておき、今のところ食べないほうが具合が良いのでそうしている。

 

でも料理がしたい。

 

料理は別に得意じゃない。食べるのもそんなに好きじゃない。

ただ料理という作業が好きなのだ。

 

時間経過で見た目が変化する様子とか、汁が煮えてぐつぐつ音を立てているのとか、蒸気が立ち上ってくるのとか、そういうのを観察していると「ふーん」と思うのだ。

無感動。ほとんど予想通りのことしか起きない。例えばヤドカリを眺めているときのような、当然に順当に時間が過ぎる感じ。

私は料理のこういう部分が好きなので、できるだけ単純かつ工程の多いやつをやりたい。やりたい。やりたい。

 

やります。

 

 

 

ここからは元気にいこう

 

 

作りますよ! ソフリットをね

  • にんじん 1本(160gくらい)
  • たまねぎ 1個(330gくらい)
  • セロリ 1本(茎のみ、130gくらい)
  • にんにく 1片
  • オリーブオイル 適量
  • 塩 適量

ソフリットは主に上記の野菜を材料とした爆裂旨味ペーストで、イタリア料理で使われます。

 

先に主な手順を書いておきます。

  1. にんじん・たまねぎ・にんにくの皮を剥く、セロリの筋を取るなどの処理をする
  2. 全てをみじん切りにする
  3. 炒める(にんじん→にんにく→セロリ→たまねぎの順で加える)
  4. 茶色いグチャグチャのペーストになったら完成

炒める順番とか途中で蓋をしたりとか火加減とか諸々の情報はこれから書いていきます。ぜひご参考になさってください。

ちなみに私はソフリットを作るのは初めてだし、セロリも初めて買ったような気がする。セロリのことは大好きです。いい匂いがしますからね。今回セロリの葉の部分は取っておいて、今度スープの具材にでもしようと思います。

 

実はみじん切りが苦手なので、今回ダイソーでこれを手に入れてきました。

これを使って全てを木っ端微塵にしてやります。見ていてくださいね。

 

 

調理の時間です

ソフリットは本気で作ろうとするとかなり時間がかかるらしいので、みじん切りの工程と炒める工程を同時に進めていきます。

 

まずはにんじん

欲張って1本分入れたところ、ハンドルが全く動きませんでした。

 

半量に減らしたらうまくいきました。

 

オラー!!

 

 

オリーブオイルの量は適当です。このフライパンは直径26cmです。火加減は弱火です。

 

 

もう引き返せない。

じっくり炒める料理は火を通す際にヘラで混ぜたりフライパンを振ったりする必要はないので、このまま放置してにんにく・セロリ・たまねぎをみじん切りにしてしまいます。

にんにくに関してはハンドル野菜カッターは使わず、包丁で刻みました。

 

 

にんにくを加えて炒めた後はこんな様子。

 

 

セロリも2回くらいに分けてハンドルをぶんぶんしてメチャクチャにします。

いい匂いがします。セロリありがとう! このとき、いい匂いのするセロリに塩をかけてあげましょう。水分が出やすくなって甘みが出るそうです。7振りくらい加えました。

 

 

たまねぎは大きかったので4回に分けてぶんぶんしました。手のかかる奴め……。塩をかけてやるからな! なんとなく10振りしました。

 

 

なんとなく混ぜたら蓋をします。野菜から水分を出す工程です。

 

 

放置の時間です

どれくらい置いたらいいんだろう。レシピとか見てないから何も分からない。

でもここで調べるわけにはいかない。どうせいろんな人がいろんなこと言ってるんだ。知らない人がどういうつもりで書き残してるか分からない情報が山のようにあって、そこから信じうるものをピックアップするのとか、めんどくさすぎる。自分の手で正解を見つけ出してやりますよ私は。

 

極弱火(ごくよわび)にしてあることだし、10分くらい置こうかな。

その間に風呂掃除を済ませます。

 

どうだ!? これが「生活」だ。生活アンチの皆さん、見てますか?

 

私は生活アンチでも生活ファンでもないが、生活の中に生きているからこういうことをするし言う。誇り高いよ。

生活のせいでままならなくなることや生活をやっているからこそ成り立つことが飽きるほどあって、そういう瞬間こそが人生ですよね、と思う。だから生活の部分に描写で一切言及しないような創作を見ると、それで物語が成立しますか? と一瞬問うてしまう。もちろんジャンルにもよりますけどね。

 

 

私が生きている。あなたたちが生きている。そういう瞬間に、世界が存在している。

 

 

そういうことなんじゃないですか?

 

 

蓋を開けてみましょう

うわっ

 

 

どうですか? 水出てる?

 

あんまり出てない気がするな。もう10分待ってみようかな。

 

 

放置の時間です2

ここで洗い物をする。これは生活というより「料理」だ。調理と洗い物はセットでなければおかしいからだ。

 

洗い物も好きですね。特にどこが好きというわけでもないけど。他にコメントはありません。それより台所暑いなー。夜とはいえ暑いので適宜水を飲みましょう。これは生活というより「命」だ。

 

 

蓋を開けてみましょう2

ボヤッとしていたら10分が経っていました。お得ですね。

なんだかさっきより水気が多い気がします。ここに少しオリーブオイルを足して炒めていきます。

 

 

……

 

 

……

 

 

……

 

 

勘でオリーブオイルを足しました。

 

 

水分が飛んで量が減ってきたので、火を少し強めて中火にします。

アー

 

 

アー

 

 

アー

 

 

アー

 

 

 

 

飽きたな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成

完成しました。

途中で完全に飽きたのと、野菜とオリーブオイルの匂いをずっとかいでいたせいで気分が悪くなってしまったので、あまりうれしくないです。

 

冷ましたあとラップで小分けにして冷蔵庫にしまう際に量ったところ、最終的に160gのソフリットを手に入れたことが分かりました。元の材料の重さを考慮すると大体4分の一くらい。ここに野菜の甘みと旨味が凝縮したというわけですね。

明日こいつを使ってスープを作ります。私はもっといける。いけます。

 

続報を待て